サステイナビリティ研究が拓く持続可能な未来 ~科学と社会の連携でSDGs達成を目指す~

New Content Item持続可能な開発目標(SDGs)とは、人類が地球で平和かつ豊かに存続するために達成すべき17の目標で、2016年1月に正式に発効しました。これらの目標は、全ての国々に普遍的に適応されます。

SDGsの達成には、さまざまな利害関係者が、国際的、地域的なレベルで協力を行っていくことが求められ、そのステークホルダーには研究者から政策立案関係者まで幅広く含まれます。

ステークホルダーが広範にわたることには理由があります。SDGs達成に立ちはだかる問題は、特定の国や分野だけでは解決できないさまざまな要素が複雑に絡み合ったものであるため、解決には、科学的な分析と、研究分野を越えた学際的な研究、そして社会全体の協力が必要なのです。

本イベントではオピニオンリーダーが一堂に会し、SDGsの推進と達成に求められる最も効率のよいやり方や知識とは何かについて議論されます。この議論では、地球規模のみならず地域規模でも問題を掘り下げていきます。サステイナビリティ研究の全体像について更に理解が深まり、参加者の皆さまと、SDGs推進のために科学と社会がどのように連携できるかについて、活発な対話が繰り広げられることを期待しています。

パネルディスカッション終了後には、登壇者の方とのカジュアルな懇親会もご用意しています。ぜひ奮ってご参加お申込みください。

本イベントは、Springer Nature が2017年に立ち上げたGrand Challenges Programme の一環として開催されます。

日時/開催場所

日時:2018年9月20日(木)17:00~20:45(懇親会 20:05~20:45) 
   受付開始:16:30~

場所:国連大学 エリザベス・ローズ国際会議場
   東京都渋谷区神宮前5-53-70 アクセスMAP(PDF

  • 同時通訳付、参加費無料

※ 応募者多数の場合は抽選となります。抽選結果並びにご招待状(メール)は以下の参加申し込みフォームにご登録のメールアドレスに配信いたします。

参加お申し込み 

お申込み締切:2018年9月12日(水)

プログラム

17:00〜17:08  開会 竹本 和彦氏(国連大学サステイナビリティ高等研究所 所長)

17:08〜18:50  第一部 Nature Sustainability について、基調講演・パネルディスカッション

         ・Aiora Zabala(Nature Sustainability アソシエイト・エディター)

         基調講演
         ・武内 和彦(東京大学サステイナビリティ学連携研究機構 (IR3S)  機構長・特任教授
          公益財団法人地球環境戦略研究機関 (IGES)  理事長)
         ・高村 ゆかり(名古屋大学 大学院環境学研究科 教授)
         ・ザスマン・ エリック(公益財団法人地球環境戦略研究機関 (IGES) 持続可能性ガバナンスセンター リサーチリーダー)

         モデレーター: Aiora Zabala(Nature Sustainability アソシエイト・エディター)

18:50〜19:00  休憩

19:00〜20:00  第二部 パネルディスカッション

         ・齊藤 修(国連大学 サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)アカデミックディレクター)
         ・米原 あき(東洋大学 社会学部社会学科 教授)
         ・泉谷 満寿裕(石川県珠洲市 市長)

         モデレーター: 武内 和彦

20:00〜20:05  閉会

20:05〜20:45  懇親会

スピーカー・パネリスト

武内 和彦

東京大学サステイナビリティ学連携研究機構 (IR3S)  機構長・特任教授、公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES) 理事長

1974New Content Item年東京大学理学部卒業、1976年同大学院農学系研究科修士課程修了。農学博士。東京大学農学部助教授などを経て、1997年より2012年まで同大学院農学生命科学研究科教授。2008年より国連大学副学長。2012年より2017年3月まで東京大学サステイナビリティ学連携研究機構 (IR3S) 機構長・教授。2013年より2016年6月まで国連大学上級副学長、国連事務次長補。2017年4月より東京大学IR3S機構長・特任教授。同年7月より公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)理事長。中央環境審議会会長、日本学術会議副会長、Sustainability Science誌(Springer)編集長などを兼務。専門は、緑地環境学、地域生態学、サステイナビリティ学。


高村 ゆかり

名古屋大学 大学院環境学研究科 教授

New Content Item1989年京都大学法学部卒業。1997年一橋大学大学院博士後期課程単位取得退学。静岡大学助教授、龍谷大学法学部助教授、同教授などを経て、2011年より名古屋大学大学院環境学研究科教授。2000年ロンドン大学客員研究員。日本学術会議会員、文部科学省環境エネルギー技術委員会主査、科学技術振興機構(JST)地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)環境・エネルギー分野研究主幹。環境省中央環境審議会委員、再生可能エネルギー固定価格買取制度調達価格等算定委員会委員、パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略策定に向けた懇談会委員、国際法学会理事、環境法政策学会常任理事、日本公共政策学会理事なども務める。2018年度環境保全功労者環境大臣表彰など受賞。著書に『気候変動政策のダイナミズム』(新澤秀則との共編著)、『気候変動と国際協調』(亀山康子との共編著)などがある。


ザスマン・エリック

公益財団法人地球環境戦略研究機関 持続可能性ガバナンスセンター リサーチリーダー

テキサNew Content Itemス大学オースティン校公共政策およびアジア研究における修士号取得、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)政治学博士号取得。過去10年間にわたりアジアにおける環境課題を主な研究対象とし、中国における水不足や大気汚染規制、環境規制分野における研究論文や出版物を多数手がけてきた。中国の黄河管理委員会や環境科学研究アカデミーにも従事。現在は、アジアの開発途上国における気候政策のコベネフィット関連プロジェクトにも関心を向けている。


齊藤 修

国連大学 サステイナビリティ高等研究所 アカデミックディレクター

New Content Item1992年早稲田大学政治経済学部政治学会卒業。1994年米国タフツ大学修士課程(環境政策)を修了。環境政策コンサルティング会社での実務経験を経て、2004年東京農工大学大学院連合農学研究科から博士(農学)学位を取得。2004年から2007年まで大阪大学大学院工学研究科助教、2007年から2010年まで早稲田大学高等研究所助教を経て、2011年1月から現職。2010年からSustainability Science誌のマネージングエディター、2011年から東京大学客員准教授、2017年からはフィリピン大学客員教授を兼務。2017年から日本学術会議連携会員。著書に「農村計画と生態系サービス」、「Building Integrated Resilience Strategy against Climate and Ecosystem Changes for Sub-Saharan Africa」、「Resilient Asia」、「Biofuels and Sustainability: Holistic Perspectives for Policy-making」等がある。

米原 あき

東洋大学 社会学部 教授

New Content Item2002年京都大学大学院教育学研究科修士 (教育行政学) 。フルブライト奨学金を得て渡米し、2006年インディアナ大学教育学部PhD.(比較教育政策学)。2012年『人間開発指数再考:包括的な開発評価への試み』にて日本評価学会論文賞を受賞 (日本評価研究vol.12, no.3) 。国際開発コンサルタント、日本学術振興会特別研究員PD、明治大学大学院ガバナンス研究科助教を経て、2015年東洋大学社会学部着任。専門社会調査士。主な著作に“Human development policy in the global era: A proposal from an educational view” (大学教育出版2009)、『「学び」の一環としての「評価」:協働型で行うプログラム評価の可能性』(文部科学省「日本/ユネスコパートナーシップ事業」ESDの教育効果(評価)に関する調査研究報告書2016)、”The role of evaluation for achieving SDGs” (2017 Sustainability Science, vol.12, no.6) 等がある。JICA事業評価アドバイザー、横浜市教育委員会ESDコンソーシアム委員、川崎市政策評価審査委員会・教育福祉部会・部会長等をつとめる。

泉谷 満寿裕

石川県珠洲市 市長

New Content Item1964年石川県珠洲市生まれ。1987年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。同年、野村證券株式会社に入社。1995年4月に退社し、家業の泉谷菓子舗を継ぐべく珠洲市に帰る。青年会議所やNPOを通し、地域おこし活動に傾注。その後、NPOすず交流ビューロー理事長、珠洲生必株式会社社長などを経て、2006年の珠洲市長選挙に初当選。能登半島の先端に位置する珠洲市において、少子高齢化と人口減少が著しく進む中、移住・定住の促進に向けて、地域のあらゆる資源を活かし市民と行政がともに取り組む「地域経営」を推し進めてきた。さらに、珠洲市の魅力を高めるために、2017年秋に「奥能登国際芸術祭」を開催。現在4期目。



■ モデレーター・司会

Aiora Zabala 

Nature Sustainability アソシエイト・エディター

New Content Item2017年3月にNature Sustainability のアソシエイト・エディターに就任し、環境政策、経済学、国際開発、政治学、心理学、地理学、地理情報システム(GIS)の原稿を担当。ネイチャー・リサーチに加わる前には、ケンブリッジ環境・エネルギー・天然資源管理センター(CEENRG)で環境経済学と統計学の非常勤講師を務めたほか、国際林業研究センター(CIFOR)の研究コンサルタントとして、農場を基礎とする生計と環境保全の共通問題に取り組む。バルセロナ自治大学で環境科学を学び、同大学で生態経済学の博士課程を修了。熱帯森林境界域における持続可能な土地利用の実践への動機づけと誘因に関する研究により、オックスフォード大学で環境政策の修士号を、ケンブリッジ大学で博士号を取得。

参加お申し込み

お申込み締切:2018年9月12日(水)


主催

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共催

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後援
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 Grand Challenges Programme について

世界は今、地球規模の複雑な問題に直面しています。人類の未来を健全で持続可能なものにするためには、これらの問題に向き合わなければなりません。

持続可能性、資源の枯渇、世界の健康、不平等などの「グランドチャレンジ」に取り組むためには、研究者は学問分野の壁を超えて協力し、 政策立案者や実務家と手を組む必要があります。シュプリンガー・ネイチャーは、傘下のブランドが出版するこれらの分野の優れた研究成果を紹介し、 問題の解決策を見出す一助となるため、2017年にGrand Challenges Programmeを立ち上げました。