ポストコロナの図書館運営を考えるー大学ランキングと助成金・運営戦略・書籍への応用
講師: 小泉周先生 自然科学研究機構 研究力強化推進本部 特任教授
大学の研究力を示す指標の一つとして、大学ランキングがあります。
THE (Times Higher Education)等によるランキングでは、論文だけではなく、書籍、とりわけ電子書籍で出版した数、また数だけではなく質の向上も必要とされ、さらには研究の「厚み」も重視されます。資金提供機関が大学の評価にランキングを利用しているだけでなく、研究大学にとっては共同研究先を探す際に参考にするといった使われ方もあり、ランキングがすべてではないにせよ、大学関係者にとっては無視できない指標の1つと言えましょう。
図書館においても、出版活動に直接関わり、大学のランキング向上に大きな役割を果たす期待が高まっていることがうかがえます。論文執筆セミナーの開催や機関レポジトリの管理など、既に図書館が学内の著者を支援している場合はもちろんのこと、オープンアクセスが進むにつれ今後さらに多様な形で著者を支援することも大いに考えられます。
本テーマについて、セッションを2回にわけて開催しました。
パート1. 大学ランキングの基礎知識
主なトピック
- 大学ランキングの種類
- 研究力はどのように測られるのか:量と質、厚みをそれぞれ解説
- 日本ではランキングがどう使われているのか:資金提供機関、大学内、etc.
録画をご覧になりたい方はこちらより。
パート2. ランキングにおける書籍の可能性
主なトピック
- ランキングにおける書籍の量と質
- データベースの収載条件、範囲
- 書籍の出版・所蔵の影響
- 今後について:質の担保、図書館に期待されること
- 今後について:新しい研究スタイルやオープンサイエンス
録画をご覧になりたい方はこちらより。