2021年11月26日：シュプリンガー・ネイチャー ニュース No.11 / 2021 白書「Going for Gold（ゴールドOAを追求して）」リリース
シュプリンガー・ネイチャーは、先月末、「Going for Gold（ゴールドOAを追求して、仮訳）」と題した、オープンアクセスに関する新たな白書をリリースしました。
2018年にリリースした白書、「Assessing the open access effect for hybrid journals」 は、「OA効果」に注目し、ハイブリッドジャーナルにおけるOA論文が比較する非OA論文よりもインパクトが大きく、使用回数が多く、リーチが広かったことを報告しました。この度、新たに発表した白書は、著者および研究者にとってゴールドオープンアクセス（OA）が最適であることを示す報告が相次いでいる事実をさらに深めています。
現在、日本語訳をご用意しています。ご希望の方は、インスティテューショナル・マーケティングまでご依頼ください。完成次第ご案内します。
2022年のジャーナル情報が今月も更新されましたので、ここにご案内いたします。詳しくは、ホームページをご覧ください。例年通り、今後も重要な更新や修正・変更については都度ご案内してまいります。
2022年シュプリンガー・ネイチャーより出版開始
2022年創刊
- High Entropy Alloys & Materials
2022年創刊・オープンアクセス
- Asian Review of Political Economy
- Discover Education
- Journal of Rare Diseases
- Management System Engineering
他社より移管
- Fractional Calculus and Applied Analysis
他社より移管・オープンアクセス
- Anthropocene Coasts
今後シュプリンガー・ネイチャーから出版されないタイトル
2022年より他社へ移管
- Avian Research
- Forest Ecosystems
- Virologica Sinica
カタログリストの主な変更点
出版形態の変更 - 完全購読誌からハイブリッド誌へ（第3者機関による取り扱い）
- 180誌が該当します。タイトルリストはNovember Serials Updateをダウンロードしてください。
出版形態の変更 - 完全購読誌からハイブリッド誌へ（Open Choiceを採用）
- Journal of Central South University
誌名変更
- Journal of Prevention (旧誌名: The Journal of Primary Prevention)
上記に記載されていない価格改定や年度構成の変更に関する追加情報を含む、すべての価格改定、アジェンダ、正誤表の完全なリストについては、「November Serials Update」をダウンロードしてください。
Nature Awardsが科学への認識を高めることを目的とした新しいコンペティション、Science in Shortsを開始しました。
Science in Shortsは、ネイチャー・ポートフォリオの論文著者が自身の研究を短い独創的な動画（1分間）で表現することで、その研究内容をより多くの人に知っていただくことを目的としています。Science in Shortsは、Nature Awardsとシュプリンガー・ネイチャーがメルク社と共同で新たに実施するコンペティションです。
- 募集期間：2021年11月15日〜2022年2月28日
- 結果発表：2022年7月には、応募された動画のなかから上位10作品を候補作として選定します。候補作として選定された作品には、それぞれ5,000ユーロが授与されます。
- 応募資格：2020年11月1日から2021年11月1日までの間にネイチャー・ポートフォリオのジャーナルに出版された論文著者であれば、筆頭著者や責任著者であるかに関わらず、どなたでも自由に応募することができます。対象となるネイチャー・ポートフォリオのジャーナルの全リストについてはホームページをご参照ください。
- 応募方法（英語）
Nature～と名が付くNature関連誌だけではなく、nature.comに掲載されているAcademic Journals on nature.comなども対象です。ぜひ所属機関の著者にご案内ください。
桜美林大学の猪口孝特別招聘教授兼アジア文化研究所所長がHelen Dinerman Award（ヘレン・ディナマン賞）を日本の研究者として初めて受賞しました。
ヘレン・ディナマン賞は、1981年にWorld Association for Public Opinion Research（WAPOR；世界世論調査協会）によって発足され、調査研究方法論への顕著な貢献を称えるものです。本賞は、30年以上にわたって世論調査に貢献されたアメリカの社会学者であるHelen Dinerman氏の科学的な業績を記念して、毎年1名または複数名に授与されます。WAPORは、世論調査の研究者や世論調査会社などで構成される最大の世論調査の組織です。
2021年のヘレン・ディナマン賞の受賞対象となったのは、猪口特別招聘教授の20年以上にわたるアジア32個の社会における生活の質の研究、および10年以上にわたる第二次世界大戦後（1945– 2019）の193個の主権国家の多国間条約参加態様の研究です。本賞では、猪口特別招聘教授の方法論的に独創的な研究に加えて、欧米で広く受け入れられているデータ分析に挑戦されていることが評価されました。（プレスリリースより抜粋）
猪口特別招聘教授は、多くの著書を発表され、日本語の書籍だけでなく、洋書も多数出版されています。シュプリンガー・ネイチャーからは十数冊出版され、ブックシリーズ、Evidence-Based Approaches to Peace and Conflict StudiesやTrustを立ち上げ、これらのシリーズのEditor-in-Chiefも務められています。
Trustの創刊時である2017年、シュプリンガー・ネイチャーはインタビューを敢行しています。英語で研究成果を発表されるということは、どのような意義や利点があるかお伺いし、学問とは、異質な考えを衝突させ、良いものを作るプロセスでもあると回答されました。素晴らしい研究成果は世界にアピールする必要があり、当然英語で発信されるべきと説かれています。
改めてご案内いたします。
シュプリンガー・ネイチャー オンラインセミナー「アジア・パシフィックにおける初の転換契約と日本へのインパクト」
- 日時：2021年11月30日（火）14:00 - 15:30
- Zoom ウェビナー
- 同時通訳付き
講演1: 困難な時代に築く新たな「Read and Publish」の好機 （仮題）
講演者：Angus Cook氏（ディレクター、Content Procurement ｟コンテンツ調達｠、オーストラリア大学図書館協議会）
講演2: シュプリンガー・ネイチャーのオープンアクセス推進に向けた活動と、日本での転換契約の成立を目指した取り組みについて
トピックス：
- 世界をリードするシュプリンガー・ネイチャーのオープンアクセス推進活動
- シュプリンガー・ネイチャーの転換契約
- 日本での転換契約の成立を目指して
講演者：遠藤 昌克 （ビジネスディベロップメント・ディレクター / インスティテューショナル・セールス、シュプリンガー・ネイチャー）
日英同時通訳をご用意します。イベントのご案内については英語ページもご用意しています。同僚の方やご関心のある方にご案内ください。
