2022年3月25日:シュプリンガー・ネイチャー ニュース No.3 / 2022 Nature関連誌 2023年創刊タイトル
2023年、ネイチャー・ポートフォリオは新たに転換ジャーナル、Nature Mental Health、Nature Water の2誌とレビュー誌、Nature Reviews Bioengineering を創刊します。
Nature Mental Healthは、精神保健と精神疾患を解明する幅広い科学を対象としたテーマ性の高いジャーナルであり、臨床、精神医学、心理学、公衆衛生学の著者や研究者の幅広いニーズに応えます。
Nature Water は、水資源と社会との関係に関連する研究のあらゆる側面を網羅するジャーナルです。学際的研究を推進すべく、水資源や技術革新、水管理、行動的側面など幅広いテーマの文献を掲載し、水関連分野の研究者や実務家をサポートします。
Nature Reviews Bioengineering は、工学系では初のNatureレビュー誌となります。応用や翻訳、技術を中心とするバイオエンジニアリングの全範囲を対象とする総説(review)や展望(perspectives)、コメント(comments)を掲載します。バイオエンジニアリングは急速に発展している学際的分野であり、工学、生物学、医学、化学、物理学、ナノテクノロジーやコンピューターサイエンスが関係します。
新年度を控え、図書館でガイダンスを設けたり、広報を行ったりする機会がおありでしょうか?ぜひシュプリンガー・ネイチャーのジャーナルやイーブックもご紹介ください。初めてプラットフォームをご利用になる方向けに、ユーザーガイドやその他の資料をご用意しています。
また、製品ごとのパンフレット、およびSNSやホームページに掲載いただけるバナーを用意しています。
- Springer Nature eBooks分野別コレクション Webバナー (New)
- SpringerProtocols、Springer Nature Experiments Webバナー (New)
- SpringerMaterials Webバナー (New)
- AdisInsight Webバナー (New)
その他
既にご依頼をいただいた方にはご案内しましたが、オープンアクセスに関する新しい白書「Going for gold: exploring the reach and impact of Gold open access articles in hybrid journals」の日本語訳、「ゴールドOAを追求して― ハイブリッドジャーナルにおける ゴールドOA論文の波及効果とインパクトを調査」をご用意しました。
2018年にリリースした白書、「Assessing the open access effect for hybrid journals」 は、OA効果に注目し、ハイブリッド誌のOA論文は比較する非OA論文よりもインパクトが大きく、利用数が多く、リーチが広かったことを報告しました。今回の白書では、その続報として、著者および研究者にとってゴールドオープンアクセスが最適であることを示す報告が相次いでいる事実をさらに深めています。
また、オープンアクセスのファクトシートも更新しました。2022年2月時点におけるシュプリンガー・ネイチャーのオープンアクセスに関する実績についてご確認いただけます。
急速に変化するデジタル環境の中で運営されている学術図書館は、日々課題に直面しています。さらに、コロナ禍による様々な制約が、運営をより困難なものにしています。この難局をどう乗り切るか、そのために何が必要なのか、白書「学術図書館とリーダーシップ」では、答えは「リーダーシップ」に尽きるとしています。
本白書は、主に図書館員とリーダーシップの理論や図書館におけるケーススタディを掲載しました。変化し続ける環境におけるリーダーシップの課題と解決策を取り上げ、キャリアのどの段階にある図書館員に対してもサポートと実践的なアドバイスを提供しています。
また、2021年のフランクフルト・ブックフェアで行われた、図書館が生き残り、繁栄するためにリーダーシップのスキルがいかに不可欠であるかについてのパネルディスカッションも録画でご覧いただけます。
シュプリンガー・ネイチャーと独アーヘン工科大学のCluster of Excellence Internet of Productionは、研究に関する2つの課題に対応する新しい出版フォーマット「Crosstracts」を開発しました。研究結果の発表までには長期間を要することが多く、その成果が講義の内容に反映されるまでの早さは十分とはいえません。さらに、学際的な協力の機会も限られており、世界的な課題に対するソリューションを見出すために必要となる学術分野間の連携が失われています。
シュプリンガー・ネイチャーの「Online First(電子形態による迅速な出版)」と「Live Reference(必要に応じた常時の改版)」を利用することで、書籍全体の完成を待つことなく、最終的な研究結果がまとまり次第、速やかに出版し、普及することができます。独自の出版要件として、異なる学術分野から査読者を1名以上選定します。
以上のプロセスを出版フローに直接組み入れることにより、学術分野間の協力を普遍的なものとし、研究結果を共有するまでの時間を短縮することが可能となります。
「Crosstracts」はブックシリーズ「Interdisciplinary Excellence Accelerator Series (IDEAS)」に組み入れられ、2022年に最初の書籍「Internet of Production: Fundamentals, Applications and Proceedings」が出版される予定です。
2022年3月29日(火)16:30より、オンラインにて「SDGsシンポジウム2022:エネルギーシステムから考える持続可能な開発目標間の関係」を開催します。
エネルギーシステムとSDGsの接点で活躍する日本の著名な研究者をお招きし、社会に関連し且つ影響を与えうる効果的な解決策について議論します。
共催:東京大学、シュプリンガー・ネイチャー
参加費無料、同時通訳付きです。奮ってご参加ください。
また、イベントに先立ち、東京大学の藤井輝夫総長と、シュプリンガー・ネイチャーのSDGプログラム長であるエド・ガーストナーが、お互いの組織のSDGsに関する取り組みについて対談した記事がNatureダイジェストに掲載されました。こちらも合わせてご覧ください。