2020年4月27日：シュプリンガー・ネイチャー ニュース No.4 /2020 APCの管理に関するアンケートにご協力ください
シュプリンガー・ネイチャーは、論文掲載料（APC: Article Processing Charges）の資金源について、弊社の1000名以上の著者にアンケートを実施し、その調査結果を白書にまとめたことを発表しました。
回答を寄せた著者のうち、25％以上の方が所属機関による「管理外」のAPC資金源のみを使用しており、さらに50％は、「管理外」のAPC資金と、容易にモニタリング可能な資金とを併用していることがわかりました。
APCの資金調達は複雑であるうえ、50％以上の著者が、「所属機関が自身のAPCをモニタリングできるとは思っていない」と回答しています。
プレスリリース（日本語）
アンケートのお願い
この結果を受け、この度、機関様向けに追加調査を実施することとなりました。
機関によるAPCの管理（モニタリング）のための障壁があるならば、その内実について理解を深めたく、また今後、APCをより適切に管理しオープンアクセスへの道筋をつける一助としても、皆様のご協力をお願いしたいと考えております。
個人的に関与されているかどうかにかかわらず、ご所属の機関がAPCをどのように管理されているか、情報をお持ちでしたら以下よりオンラインアンケートにご協力をお願いいたします。もし、全く情報をお持ちで無い場合は、お手数ですが、該当する担当者様に本メールを転送のうえご協力をお願いいただけますと幸いです。
なお、著者のお声を集めた本白書については、5月5日（火）日本時間18時よりオンラインセミナーで詳しくご紹介いたします。是非ご参加ください。
現在、日本オフィスでも日本語訳を準備中です。アンケートにご協力をいただきましたお客様につきましては、完成次第、ご案内させていただきます。
2021年創刊誌
2021年1月より、Nature Aging、Nature Reviews Methods Primers、Nature Computational Scienceの3誌がシュプリンガー・ネイチャーのポートフォリオに新たに加わります。今回の創刊の動機ならびに各誌の主旨と構造は、さまざまな研究コミュニティーの固有のニーズを反映しています。これら3誌は、学際的研究を推進して、他のジャーナルでは充分に対応していない、そうした研究に発表の場を提供する ことを目的としています。
Nature Aging
Nature Reviews Methods Primers
Nature Computational Science
Nature Cancer 新シリーズ
2020年1月に創刊されたNature Cancerについて、新たなシリーズ、Clinical Cancer Genomicsが3月からスタートしました。Nature Cancerに掲載された主要な研究論文とともに、依頼によるレビュー論文とCommentから構成されるシリーズとなります。
シーケンシングとゲノム技術の進歩は、癌に対する研究を急速に推進し、臨床腫瘍学におけるゲノム学の役割を拡大しています。癌の診断と治療の指針となるゲノミクスの現在の影響、新たな技術の潜在的な役割、および新たな発見を臨床に応用するための取り組みをカバーする一連のレビューを発表します。
Clinical Cancer Genomicsシリーズへ
Nature Cancerお見積のご依頼はこちら
1. SN Experiments： コロナウイルスの診断-プロトコルの概要
新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のパンデミック（世界的流行）という緊急事態に直面していることから、Springer Nature Experimentsは、コロナウイルスに関する160を超えるプロトコルとメソッドを無料公開しました。
世界中の研究室では、新型コロナウイルス検出のための独自のアッセイを開発しており、また、アッセイ検証プロセス中の一部の研究室は、試薬の供給不足、機器へのアクセスができないなどの予期しない障害に直面しています。これまでに、新型コロナウイルスを診断するための多くのin-houseおよび商業的分子アッセイが開発されています。
これらの取り組みをサポートするために、160を超える記事の中から、さらにコロナウイルスの診断に特化した8つの記事をまとめています。
Springer Nature Experiments は、シュプリンガー・ネイチャーのメソッド、プロトコル製品を横断検索する無料のプラットフォームです。Nature Methods、Nature Protocols、そしてSpringerProtocolsが含まれます。
コロナウィルスの研究を含む最新の領域別利用事例を日本語でご用意しました。こちらよりダウンロードいただけます。
2. AdisInsight：コロナウイルスに関連する医薬品の開発情報を無料で提供
感染症COVID-19への新たな治療薬・ワクチンの開発に加え、既承認薬の新型コロナウイルスに対する有効性の確認が急がれています。
現在、AdisInsightはコロナウイルスの治療薬・ワクチンの開発情報や臨床試験情報を無料で提供しています。
"Free Active Drug Programs for Coronavirus" 欄では、現在開発が進むコロナウイルスの治療薬・ワクチンを多くリストしています。リストをクリックすると、その開発状況をまとめたレポートへリンクします。
"Free Clinical Trials for Active Drug Programs for Coronavirus"欄では、上記の治療薬・ワクチンに関する臨床試験情報を提供します。
AdisInsightは医薬品開発情報のデータベースです。世界のあらゆる医薬品開発状況を日々モニター・精査・収録し、医薬品、臨床試験、安全性、ディール、特許の５つのモジュールで構成されています。
3. リモートアクセスについて
シュプリンガー・ネイチャーのリモートアクセスについて、4月16日、Seamlessaccess.orgなど、弊社が対応しているリモートアクセスのオプション（主に6種類）についてご案内しました。これらのリモートアクセスの仕組みだけでなく、それぞれの長所・短所をご紹介し、ご所属機関のIT担当者様のご判断を支援しています。
録画（英語スピーチ）をホームページに掲載しました。是非ご覧ください。
ただいま、この日本語訳を準備しています。ご希望のお客様は、インスティテューショナル・マーケティングまでご依頼ください。ご案内は5月中旬を予定しています。
なお、本セミナーに登録・参加くださった方は既に承っております。
これまでの主なご案内
- 新型コロナウイルス（2019-nCoV）に関する情報サイトを公開（1月31日）
- 新型コロナウイルス（2019-nCoV）へのシュプリンガー・ネイチャーの対応について（2月3日）
- 新型コロナウィルス感染拡大下でのリモートアクセス対応について（図書館様向け、3月24日）
- シュプリンガー・ネイチャーの新型コロナウイルスに対する支援の拡大（3月25日）
- 主要なテキストブックを無料公開しました（4月8日）
4月8日にご案内しましたとおり、現在、シュプリンガー・ネイチャーのイーブックのうち、500点（ドイツ語含む）を超える主要なテキストブックを無料で公開しています。これらのタイトルは、SpringerLinkを通じて、少なくとも2020年7月末までご利用いただけます。無料で公開されているイーブックは、ご購入いただいているイーブック・コレクションと同様、オンライン授業などの教育目的にもご利用いただけます。各タイトルの表紙画像は、springer.com より無料で自由にお使いいただけます。ぜひ図書館のHPにもご利用ください。また、Springerのツイッターで特にお薦めのタイトルをその背景とともにご紹介しています。
4月20日にご案内しましたとおり、取得いただけるCOUNTER5(C5)利用統計レポートについて、新しい機能を追加しました。この度、チャプターダウンロードの数を比較できるよう、COUNTER5にカスタムレポートメトリックを導入しました。
これまで、COUNTER5のTR_B1は、チャプター数にかかわらずブックの全体的なダウンロード件数を表しており、チャプターレベルのダウンロードはCOUNTER4のBR2レポートでのみ提供していました。つまり、今まではこのCOUNTER4のチャプターダウンロードとCOUNTER5とを比較できる指標が存在しませんでしたが、この度の更新で比較することが可能になりました。詳しくは、ホームページをご覧ください。
また、先ごろ監査中であったCOUNTER 5 の準拠もSpringerLink、nature.comともに無事に完了したことをあわせて報告いたします。今後もCOUNTER5の完全遵守に向けて取り組んでまいります。
