2020年9月18日:シュプリンガー・ネイチャー ニュース No.9 / 2020  ネイチャー・リサーチ2021年創刊誌 最新情報

1. ネイチャー・リサーチ2021年創刊誌 最新情報

Nature Aging

老化研究に携わるコミュニティーのために、学際的かつ統一的で、広く注目を集めるユニークな出版プラットフォームを提供することを使命とするジャーナルです。
扱うテーマは幅広く、老化や長寿に関する基礎生物学からグローバルな高齢化が社会に及ぼす影響まで、老化に関するあらゆる領域を網羅します。 また、国連の持続可能な開発目標(SDGs;Sustainable Development Goals)のうち、「全ての人に健康と福祉を」(SDG3)、「人や国の不平等をなくそう」(SDG10)、「住み続けられるまちづくりを」(SDG11)などを通じてハイライトされている重要な課題を取り上げます。…続きを読む

Nature AgingのHPでご案内中:

  • 論文投稿受付中 
  • 'Meet The Editors' セッション(投稿をお考えの方) 
  • Twitter: @NatureAging

Nature Computational Science 

計算手法や数理モデルの開発・利用に加えて、さまざまな科学分野にまたがる複雑な問題への応用に焦点を合わせた学際的なジャーナルです。
基礎研究および応用研究の両方の成果を取り扱い、その対象範囲は、科学研究の進歩に役立つ画期的なアルゴリズム、ツール、フレームワークから、新たな知見を得て困難な現実世界の問題を解決するために新奇な方法で計算能力を使用する方法論まで及びます。…続きを読む
Nature Computational ScienceのHPでご案内中:

  • チーフエディター、Fernando Chirigatiからのメッセージ 
  • Twitter: @NatComputSci 

Nature Reviews Methods Primers

「Primer」と呼ばれる特別な形式の論文を通じて、科学的手法の概要と、そうした手法のさまざまな研究課題への応用を提供します。本誌に掲載される論文は、全て外部委託したもので、生命科学や物理科学で使用される分析的・応用・統計的・理論・計算方法を網羅します。…続きを読む

Nature Reviews Methods PrimersのHPでご案内中:

  • チーフエディター、Dominique Morneauからのメッセージ 
  • Twitter: @MethodsPrimers 
  • レビュージャーナル:その役割と価値について 

 Primerとは?
「入門書」「手引書」などの意味を持つPrimerは、本誌では、方法や技術の包括的な概要を読者に提供する広範な論文のことを表し、なじみのない科学的・工学的方法を評価、選択、適用するために必要な全ての情報を提供します。Primer はProtocolではありません。関連するProtocolは、ウェブサイト上の関連記事としてリンクしますが、Primerは、方法に関する利用可能な情報を統合し、実験の計画と準備、データ収集と分析、再現性と標準化におけるベストプラクティスを提供します。

なお、Nature関連誌のうちの1つにNature Reviews Disease Primersがありますが、こちらのPrimerは各疾患について網羅的に解説するものです。

2. ResearchGateでの論文共有範囲を拡大

この度、2019年3月に開始したResearchGateでの論文共有の試験的運用をさらに拡張することになりました。
今後は、ジャーナルで正式に公開された(version-of record;VoR)論文コンテンツを、ResearchGateの出版物ページ(publication page)に直接掲載することが可能になります。権限のあるユーザーは、過去5年間のシュプリンガーのジャーナルおよび過去3年間のネイチャー・リサーチのすべてのジャーナルに掲載された正式版の論文を、ResearchGateからダウンロードして閲覧することができます。

これまでの試験的運用の評価については、白書「Researchers at the centre: content discoverability, visibility and access(研究者を中心に据える:コンテンツの発見されやすさ、認知度、アクセス)」で公開されています。

プレスリリース(日本語)

白書(英語)をダウンロード

3. オンラインセミナー:査読の透明性とオープン化 ほか

9月21日~25日は「Peer Review Week(ピアレビューウィーク)」です。Peer Review Weekとは、科学の質の維持に査読が果たしている重要な役割を讃えるために発足したグローバルなイベントです。学術ジャーナルや書籍の出版社として、シュプリンガー・ネイチャーは査読のオープン性と透明性を重視しています。これを記念して、以下のオンラインセミナーを企画しました。主には査読を行う研究者向けですが、新しいサービス、In Review(イン・レビュー)も紹介します。査読に関する基本的なご質問にもお答えしますので、図書館員の皆様もぜひご参加ください。また、本セミナーを利用者の方へもご案内ください。

査読の透明性とオープン化:研究の信頼性を構築するために(英語)

  • 講演者: Sowmya Swaminathan(Head of Editorial Policy & Research Integrity, Nature Research) 
  • 日時:2020年9月25日(金) 午前10:00 – 11:00 
  • カバーするトピック:査読に関する概要 / 若手研究者のための査読者トレーニングなど、弊社の査読への取り組み / 査読の透明性、取り込みと成果について(In Review、査読実績の評価) / コロナ時代における査読 

詳しい内容と参加登録はこちら

その他のオンラインセミナー

1. ウィズコロナの図書館運営 - 大学の国際化、これまでとこれから (日本語)

講師:太田 浩 先生  一橋大学 HGP (Hitotsubashi University Global Education Program)ディレクター、全学共通教育センター 教授      
日時:9月30日(水)14:00~15:30 (パート2) 
パート1. を見逃した方は録画をご覧いただけます
講師プロフィール 参加登録および詳細  

2. SN Experiments: 研究に必要なプロトコルとメソッドの見つけ方 (英語)

日時:9月21日(月)19:00~20:00 /  9月24日(木)14:00~15:00

3. AdisInsight: 研究に必要な医薬品研究開発情報の見つけ方 (英語)

日時:9月24日(木)17:30~18:30

4. SpringerMaterials: 研究に必要な材料物性情報の見つけ方 (英語)

日時: 9月28日(月)  16:00~17:00 

4. 未来博士3分間コンペティション2020に特別協賛・協力します

未来博士3分間コンペティションとは、博士課程後期学生が、自身の研究のビジョンと魅力について、スライド1枚を使って、誰もが分かるように3分間で語るスピーチ大会です。

本大会は2015 年から毎年開催しており、今年で 6 回目を迎えます。博士課程後期学生が 3 分間の限られた時間内に自身の研究のビジョンと魅力を分かりやすく伝えることで、自身のコミュニケーション力やアピール力の向上を図るとともに、社会における博士人材と博士研究に対する肯定的な理解を広めることを目的としています。

主催:科学技術人材育成のコンソーシアムの構築事業(次世代研究者育成プログラム)「未来を拓く地方協奏プラットフォーム (HIRAKU)」(代表機関 広島大学)

シュプリンガー・ネイチャーは2020年の本大会に特別協賛・協力しています。今年はオンラインで開催します。博士課程後期学生がいらっしゃる機関様はぜひ本大会を利用者にご案内ください。

3分間コンペについてさらに詳しく

5. パルグレイブ・マクミラン20周年

今月、パルグレイブ・マクミラン(Palgrave Macmillan) は、Palgraveの名前を復活させてから20年の節目を迎えました。現在、パルグレイブ・マクミランは毎年2,200冊以上の書籍と50誌以上のジャーナルを出版しています。また、175年以上の歴史を持つマクミランの学術書部門の代名詞でもあり、シュプリンガー・ネイチャーの人文科学・社会科学分野のポートフォリオを代表するインプリントとなっています。

パルグレイブ・マクミランには、「The New Palgrave Dictionary of Economics」、ケインズの「The General Theory of Employment, Interest and Money」、「Palgrave's Golden Treasury」、「The Statesman's Yearbook」、「The British General Election」などの代表的なタイトルやブックシリーズがあります。

今月23日にはオンラインで記念祝賀会も開かれる予定です。

プレスリリース(英語)