オープンディスカバリー・イニシアティブ(ODI)は、米国情報標準化機構(NISO)が推進している取り組みです。インデクス検索を土台にした次世代の図書館ディスカバリーサービスであるオープンディスカバリーについて、標準を定め、ベストプラクティスを提供することを目的としています。オープンディスカバリーは、ジャーナルやイーブックを中心とする電子化された学術情報から生成されたインデクスを活用し、商業出版、オープンアクセス、各種機関など、幅広いプロバイダーや媒体のコンテンツを提供するものです。
近年、情報提供者とディスカバリーサービス・プロバイダーが相互に協力してサービスを提供することが増え、またそうした協力体制への関心もますます高まっています。そうした動きを背景に、コンテンツの表示方法や、サービスの考案者と、そこで情報を公開する情報提供者の連携の方法などについて、実務の標準化を進めることが必要になりました。
そこでODIのワーキンググループが、推奨する実務指針「Recommended Practice」をまとめ、2014年6月にNISO RP-19-2014を公表しました。ワーキンググループの活動は現在、ODI常設委員会が引き継ぎ、推進しています。
ODI常設委員会は、次のような活動を行っています。
- すべての関係者を対象に、ODI実務指針の推進と教育を行う。
- コンテンツプロバイダー、ディスカバリーサービス・プロバイダーがチェックリスト項目への取り組みを行う場合、その活動や対応を完了させることをサポートする。
- 全関係者が関わり、ディスカバリーサービスのプラットフォームに関するさまざまな点を継続的に議論できる場を提供する。
- ODIワーキンググループの実務指針の範囲に含まれないと思われる項目について、今後の施策を検討する。
- オープンディスカバリーに関して新たに発生するニーズを見つけ出し、適切な対応策を決定する。
- D2D(Discovery to Delivery)トピック委員会 に対し、ODIの目標達成に向けて今後取り組むべき活動項目について提言を行う。
ODI対応に関する詳しい情報はOpen Discovery Initiative workroom にあるNISO RP-19-2014(英文)をご覧ください。