[プレスリリース] OA出版の先駆者、20周年
オープンアクセス出版の草分けであるBMCは、20周年を迎えます。
ロンドン 2020年5月13日
20年前、BMCは最初の商業オープンアクセス(OA)出版社として発足しました。それ以来、OAへの持続可能なアプローチを開拓し、業界標準を導くオープンリサーチのための堅牢なオープンポリシーを開発してきました。
これまでの主な実績:
- BMCは、現在、論文掲載料(APC)と呼ばれている「OA料金」の導入を通じて、OAを初めて拡張可能なオプションとして認知させ、OAの持続可能なビジネスモデルを開発しました。
- BMCは、オープンな査読の導入により、査読への公正かつ透明なアプローチを促進した最初の出版社でした。
- BMCは、データ共有、再利用、テキストマイニングに関する堅牢なポリシーを開発しており、それによって、幅広い業界ガイドラインに影響を与えています。
Meredith LeMasurier(メリディス・レマスリエール)、VP Editorial, Nature Research and BMC Community Journalsは、次のように述べています。
「20年前、科学出版の世界は、今とはとても異なるものでした。OAはまだ始まったばかりであり、持続可能な出版モデルとして実行できる可能性については、依然として疑問が残っていました。BMCは、コミュニティーのニーズに沿うように、新しいデジタルテクノロジーを活用しました。また、BMCが開拓した持続可能なOAモデル(ゴールドOA)がその後まもなく、OA出版の業界標準になりました。現在では、研究者が316のジャーナルにわたって、316,000を超えるOA論文を出版できるようになり、これまで500万件を超える引用数と12億件を超えるダウンロード数が累積されています。1」
このコミュニティー主導の進歩的なアプローチは、私たちの出版精神の中心にあります。私たちは、著者をサポートし、高品質の科学研究を誰もが利用できるようにする新しい方法を創出し、進化させ続けています。また、私たちは、20年の歴史を大変誇りに思っており、BMCを今日の姿にするために貢献してくださった人々なしには、ここに到達することはできなかったと感じております。今後さらに20年、そしてそれ以降も、オープンリサーチの未来をサポートし、推進することに引き続き注力していくことを楽しみにしています。」
Alison Mitchell(アリソン・ミッチェル)、シュプリンガー・ネイチャーのChief Journals Officerは、さらに次のようにコメントしています。
「BMCがシュプリンガー・ネイチャーファミリーの一員であることを私たちは非常に誇りに思っています。OAにおけるその精神、取り組み、革新は、当社のビジネスのほかの部分に大きな影響を与え、シュプリンガー・ネイチャーを世界で最も包括的なOA出版社にするための主要な推進力となっています。OAに関する総合的なビジョンのもと、シュプリンガ―・ネイチャーはこれからも引き続き、オープンリサーチの開発において重要な役割を果たすための道を探り、発見の進展の支援を行ってまいります。これまでのBMCの取り組みを祝し、今後20年間にわたって、オープンリサーチを推進するうえでもたらすことができる結集したインパクトを楽しみにしています。」
BMCの詳細については、こちらをご覧ください。シュプリンガー・ネイチャーとOAの詳細については、こちらをご覧ください。
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1. OAの論文数と引用数は、1999年から2020年1月までのデータに基づいています。ダウンロード数は2012年から2020年1月までのデータに基づいています。データは2020年4月現在のものです。
※ 本プレスリリースの原本(一部を除いて)は英語であり、日本語は参考翻訳です。