【プレスリリース】転換契約に対するシュプリンガーネイチャーの柔軟なアプローチがオープンアクセスのグローバルな成長を引き続き推進
当出版社は全世界の科学研究とオープンアクセスを推進するトルコの国立学術ネットワーク・情報センターとの最新の転換契約に合意し、約300万人の研究者をサポートします。
ロンドン|ベルリン|ニューヨーク 2024年1月29日
このたび、シュプリンガーネイチャーは、トルコの国立学術ネットワーク・情報センター(TÜBİTAK ULAKBİM)との転換契約に合意しました。今回の契約は、年間2,400報以上のオープンアクセス(Open Access;OA)論文を出版するトルコ最大の転換契約として、同国の研究者に対する科学研究とOAの機会を大幅に増やすものとなります。
2024年1月に開始する今回の3年契約では、236カ所の研究機関に所属する約300万人の研究者が、シュプリンガーネイチャーの2000誌を超えるハイブリッドジャーナルにOA論文を出版できるようになります。また、契約の一環として、上記の研究機関に所属する研究者は、Springer、Palgrave、Adis、Academic Journals on nature.comおよびNatureジャーナルのポートフォリオにわたる購読論文にもフルアクセスできるようになります。
シュプリンガーネイチャーのVice President Institutional SalesのAsdaa Kotani(アスダ・コタニ)は、今回のパートナーシップについて、次のようにコメントしています。
「TÜBİTAK ULAKBİMとの契約にいたったことを嬉しく思います。今回の提携により、全世界の研究者がトルコ国内の研究成果をただちに入手して利用し、発展させることができるようになります。また、トルコの論文著者は、OA出版により、各自の研究の読者層を拡大し、利用を増やす1というメリットを得ると同時に、当社の数多くのジャーナルポートフォリオにわたる研究論文にもアクセスできるようになります。シュプリンガーネイチャーは、20年以上にわたり、OAに全力で取り組んできました。当社は、OA出版数が100万報に達した初の出版社であり、現在では、6大陸における3,600カ所以上の研究機関の著者によるOA出版をサポートしています。今回の新たな契約は、当社の転換契約の柔軟性と顧客第一のアプローチを実証する重要なものであり、OAへのグローバルな移行の実現に向けて当社が重要な役割を担っていることを示しています」
転換契約は、OAの成長と移行の拡大を実現する最も効果的で持続可能な方法であることが実証されています。当社による最新のOA報告書 のデータでは、当社の転換契約により、Springerハイブリッドタイトルに掲載されたOA論文数が3倍に増加するとともに、当社が転換契約を締結した国では国家レベルでのOAへの移行が実現したことが示されています。
TÜBİTAK ULAKBİMのDirectorおよびboard memberであるMehmet Mirat Satoğlu氏は、今回の契約について、次のように述べています。
「当団体では長年にわたり、OAを支持してきました。今回の新たな契約は、その道のりにおける大きな一歩であり、トルコからのOA出版の大幅な増加を実現するものです。TÜBİTAKでは、世界のオープンサイエンスとOAを全力でサポートしています。また、2019年には事業の一環として、TÜBİTAK理事会がTÜBİTAKオープンサイエンスポリシーを採択しています。これらの取り組みは、トルコの研究分野と欧州の研究分野を調和させ、科学出版物の認知度とインパクトを高める力となります。今回の契約は、私たちの共通の目標であるオープンサイエンスの実現に向けたグローバルな取り組みに貢献すると期待しています」
シュプリンガーネイチャーのOAおよびオープンリサーチに関する取り組みについては、OAファクトシートおよびオープンリサーチ、また、OAポートフォリオのインパクトについては、最新のOAレポートをご覧ください。
また、当社の出版に関する取り組みについては、シュプリンガーネイチャーと出版する価値のページをご覧ください。
注釈
1 非OAコンテンツに比べて、約6倍多いダウンロード数、被引用および複数の分野にわたる協力の増加。
※ 本プレスリリースの原本(一部を除いて)は英語であり、日本語は参考翻訳です。