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【プレスリリース】シュプリンガーネイチャー・グループの新たなサステナビリティー報告書、二酸化炭素削減への取り組みが順調に進んでおり、当社の従業員の約4分の1が企業のサステナビリティーへの取り組みに積極的に関与していることを示す

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シュプリンガーネイチャー・グループ(NatureScientific Americanなどを出版するグローバルな出版社)は本日、Sustainable Business(持続可能な事業)年次報告書の最新版「Open for Progress」を発表しました1

ロンドン|ベルリン|ニューヨーク 2024年4月10日

環境・社会・ガバナンス(ESG;environmental, social and governance)のパフォーマンスデータを含む同報告書では、当社の組織全体において、サステナビリティーに関する取り組みに関与している従業員の数が増加しており、二酸化炭素削減や多様性に関する取り組みが進展していることを示しています。

本レポートの要点は次のとおりです。

  • 当社の従業員の24%(約2,250人の個人)がシュプリンガーネイチャーのサステナビリティーに関する一連の取り組みに関与し、当社オフィスの多様性や意見活動、炭素排出量の改善などのテーマに特化した従業員ネットワークに参加しています。また、目標の進展を目指すプロジェクトに関する17のSDG(Sustainable Development Goals;持続可能な開発目標)ワーキンググループにも、従業員が自主的に参加しています。
  • 当社のグローバルリーダーシップ層の44%を女性が占めています。この割合は、ジェンダー比に関する目標を最初に設定した2018年から5パーセントポイント増加しています。また、現在の経営委員会のジェンダー比も50/50となっています。
  • 科学にもとづく炭素削減目標の妥当性が確認されました。この目標は、Science Based Targets initiative(SBTi;科学的根拠にもとづく目標イニシアティブ)を基盤として設定されたものであり、2032年までにスコープ1とスコープ2の排出量を54.6%2、スコープ3の排出量を32.5%3削減し、さらに、2040年までにすべてのスコープにおいて排出量を90%削減してネットゼロを達成する4というものです。また、同報告書では、2023年の進捗状況の概要も報告しており、現在ではシュプリンガーネイチャーが使用する電力の99%をゼロカーボンエネルギー源から調達しています5
  • 2015年以降、SDG関連研究を100万件近く(940,000件)出版しています。SDGに関するコンテンツの大多数(54%)がオープンアクセスとして、目標の進展に向けて研究を必要とする人々に無料で提供されています。

本報告書について、シュプリンガーネイチャー・グループ CEO(最高経営責任者)、Frank Vrancken Peeters(フランク・ブランケン・ピーターズ)は、次のとおり述べています。

「シュプリンガーネイチャーに全世界で勤務する9000人以上の従業員は、当社にとって最も重要な資産です。本報告書は、知識の発見と普及を活用して世界で最も重要な課題に対処するという当社のミッションに対し、献身的に取り組む当社の従業員の姿勢を明らかにしています。当社の従業員は、論文著者による研究の実践を支援し、ビジネスパートナーと協力してバリューチェーンのサステナビリティーを強化し、科学的記録の公正性を保護しています。また、進歩の一翼を担うものとして、当社のサステナビリティーに関する事業を進展させる力ともなっています」

また、シュプリンガーネイチャー・グループのDirector of Sustainability および Climate Action OfficerであるThea Sherer(シア・シェアー)は、次のとおり述べています。

「昨年の科学にもとづく目標の妥当性が確認されたことを嬉しく思います。このことは、2040年までにネットゼロを達成する取り組みを進めるうえで重要な一歩となります。当社が目標の達成に向けて順調に歩みを進めているのは、全世界の従業員によるサポートのおかげであり、また、シュプリンガーネイチャーのミッションの中核にサステナビリティーが組み込まれているからこそでもあります。当社は、2032年の短期目標の達成に向けて引き続き集中して取り組んでおり、順調に進展を示しています。また、いくつかの指標では、パンデミックの影響からの顕著な回復も引き続きみられています。現在、社全体で進めている炭素関連プロジェクトや、印刷の削減などの市場開発トレンドの拡大も、当社を正しい方向に導く力となっています」

当社の持続可能な事業年次報告書では、持続可能な事業の戦略にもとづく当社の経営アプローチや、環境・社会・ガバナンスに関する最も重要な課題に対処する取り組みの進捗状況について詳しく説明しています。また「SDG Publishers Compact」に対する公約にもとづき、持続可能な開発目標(SDGs)の実現をサポートする活動の詳細についても説明しています。

編集者への注記

1 Sustainable Business Report

2 オフィス内および車両で燃焼された燃料と、敷地内で使用された電力を含む。

3 GHGプロトコルカテゴリー1~15に加え、SBTiが要求するWTT(Well-to-Tank)排出量。

4 すべて2019年を基準年としている。2040年の目標は、(1)スコープ1と2を合わせたもの、(2)スコープ3を対象とする。

5 原子力を含むために指標を更新(全体の<1%)


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シュプリンガーネイチャー・グループについて

シュプリンガーネイチャーは、研究者、教育者、臨床医、そのほかの専門家に発見への扉を開きます。当社の出版物、書籍、ジャーナル、プラットフォーム、およびテクノロジーソリューションは、世界中で毎日何百万もの人々に届いています。180年以上にわたり、当社のブランドとインプリントは、これらのコミュニティーに信頼される知識の源となっております。今日では、これまで以上に、これらの人々が基礎的な知識にアクセスし、それらの研究を信頼し、理解し、利用できるようにすることが当社の責任であると考えています。それによって、研究者がより良い成果を創出し、前進し、後に続く世代の恩恵となるよう努めています。

詳しい情報は、group.springernature.com をご覧いただき、@SpringerNatureのフォローをお願いいたします。

本件に関するお問い合わせ

宮﨑 亜矢子

シュプリンガーネイチャー

コーポレート・アフェアーズ

E-mail: ayako.miyazaki@springernature.com

本リリースの原本(一部を除いて)は英語であり、日本語は参考翻訳です。
英語:New Springer Nature Group sustainability report shows carbon-reduction efforts on track, and around a quarter of workforce actively engaged in company sustainability efforts

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