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[プレスリリース] シュプリンガー・ネイチャー、ディスカバリーサービス向けのKBART 形式による電子所蔵データ自動フィード機能の提供により、図書館サービスの向上を実現

ライセンス対象のSpringerLinkコンテンツをOCLCならびにEx Libris社のSFXやAlmaに自動アップロードする合理的なプロセスの実現が、図書館員の利便性を高める

シュプリンガー・ネイチャーは、今後、ナレッジベースとディスカバリーサービス向けのKBART Automation(KBART形式での電子所蔵データ自動更新機能)を顧客に提供します。KBART Automationは、図書館や研究機関にとって非常に実用的なサービスであり、図書館員の手作業を最小限に抑えた業務プロセスの効率化を促します。現在、シュプリンガー・ネイチャーでは、SpringerLinkコンテンツのKBART AutomationをOCLCならびにEx Libris社のSFXやAlmaにて実装できるようにしています。Nature.comコンテンツのKBART Automationも現在開発中であり、シュプリンガー・ネイチャーの所蔵データが自動更新されるスムーズなソリューションへの道が開かれます。


図書館では、ディスカバリーサービスを活用し、利用者がライセンス対象コンテンツを容易に検索し、アクセスできるようにしています。通常、タイトルリストのアップロードや管理は、図書館員が手動で行っていますが、この作業には手間がかかり、図書館員が利用するディスカバリーサービスと出版社のコンテンツプラットフォームとの間でアクセス情報の不一致が生じる可能性もあります。革新的なサービスであるKBART Automationの提供を通じ、シュプリンガー・ネイチャーは、コンテンツへアクセスする顧客体験の効率化を実現します。近く公開される米国情報標準化機構(NISO)のKBART Automation作業部会の推奨指針を利用することで、シュプリンガー・ネイチャーは、図書館ごとの所蔵データをディスカバリーサービスに毎週自動で送信できるようになります。


図書館の管理者が一度設定するだけで、シュプリンガー・ネイチャーから図書館のナレッジベースとディスカバリーサービスに図書館ごとの所蔵データフィードが自動的にアップロードされるため、図書館員にとって利便性が高まります。顧客は、シュプリンガーの図書館管理者用ポータルにログインし、機関のトークン(引換券)を取得し、ディスカバリーサービスにその情報を送信します。すると、機関のライセンス対象コンテンツが自動的かつ正確にディスカバリーサービス上でアクセス可能になります。これによって、ライセンス対象のシュプリンガー・ネイチャーコンテンツのリストや、タイトルごとに図書館員が手動で管理する必要がなくなります。


シュプリンガー・ネイチャーのメタデータ担当マネジャーであり、NISO KBART常任委員会の共同委員長を務めるノア・レビンは次のように語っています。「図書館員にとって、全ての出版社の全購読物の全タイトルリストをディスカバリーサービスに手作業で取り込むのは気が遠くなるような作業であり、時間がかかるだけでなく、全タイトルが果たして正確に網羅されているのかという不安が拭い切れません。KBART Automationは、この業務を、図書館員による手作業を最小限に抑えた簡単かつ効率的なプロセスへ根底から変えます。同時に、『アクセス可能なコンテンツは何か』という長年の疑問に対する答えがすぐにわかるようになります。このように、図書館員ならびに関係者全員に多大なメリットをもたらすKBART Automationを今ここに提供できることを大変うれしく思います」


テネシー大学チャタヌーガ校図書館の電子リソース・逐次刊行物担当図書館員であり、NISO KBART Automation作業部会のメンバーを務めるチャーリー・レミー氏は、Ex Libris社のAlmaサービスの利用者であり、KBART Automationの積極的な支持者です。レミー氏は次のように述べています。「シュプリンガー・ネイチャーのような大手出版社が、Ex Libris社のAlmaシステムでのKBART形式による所蔵データ自動フィード機能をサポートするというのは素晴らしいことです。これによって、テネシー大学チャタヌーガ校図書館が所有するシュプリンガー・ネイチャーのジャーナルや電子書籍の所蔵データの精度と網羅性が格段に高まり、その結果、エンドユーザーによるコンテンツ全文へのアクセスを促進します。これは図書館、コンテンツプロバイダー、ディスカバリーサービスのいずれにとって有益なものです」


米カリフォルニア州の大学図書館コンソーシアム(SCELC)のライセンス業務担当ディレクターであり、NISO KBART Automation作業部会のメンバーを務めるジェイソン・プライス氏は次のように語っています。「KBART Automationは、特異性を生かして精度を高めています。事後の調整を要する、一般的で少数にしか適合しない複数のメタデータセットを手作業で交換するのではなく、プロバイダーごとにアクセス可能なコンテンツを網羅する顧客ごとの単一のリストを提供します」
 

NISO KBART Automation作業部会について

KBART Automation作業部会は、KBART形式による所蔵データの自動更新に関する提言の公表を目的として、2017年に米国情報標準化機構(NISO)によって設置されました。現時点で公表されている指針がないため、NISOの作業部会の目標は、KBART形式による所蔵データの自動更新をディスカバリーサービスに提供する方法について、必要かつ明確な指針を出版社に提供することにあります。
近く正式公開予定のNISO KBART Automation作業部会の推奨指針案が、先日一般の意見を募るために公表されました。

米国情報標準化機構(NISO)について

メリーランド州ボルチモアを拠点とする米国情報標準化機構(NISO)は、研究や教育で使われる情報の信頼性を確保するため、情報の創出、持続的な管理、効果的な交換を容易にする標準規格の策定と維持管理を促進しています。NISOでは、この使命を果たすために、図書館、出版社、情報収集会社、さらには知識の創造、体系化、管理、キュレーション(収集・選別・提供)を通して、教育や研究、学問を支援するそのほかの組織と連携しています。NISOは、関連するコミュニティと協力しながら、情報の標準規格のライフサイクル全体にわたる取り組みを行っています。NISOは、米国規格協会(ANSI)公認の非営利機関です。NISOに関する詳細情報はwww.niso.orgをご覧ください。

※ 本プレスリリースの原本(一部を除いて)は英語であり、日本語は参考翻訳です。

英語プレスリリース

KBARTについてさらに詳しく(英語)

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